分譲マンション等の建て替えの実態(2020年代時点の情報)
1. 建て替えの割合
- 日本全国での正確な「建て替え率」の統計は存在しませんが、
- 一般的に、**分譲マンションでは年に0.1〜0.3%程度(1000棟に1〜3棟)**と言われています。
- 特に築40年超えのマンションは増加中(2021年時点で約9万棟中、約1万棟が築40年以上)。
- しかし、建て替えられたのは数百棟程度にとどまります。
- 一方、オフィスビルなど商業施設は利回りや立地に応じて、再開発が活発なエリア(例:渋谷、虎ノ門、日本橋など)では進んでいます。
2. 建て替えが進まない主な理由
- 住民の合意形成が難しい(マンションの場合、全体の4/5以上の賛成が必要)
- 費用が莫大(一戸あたり数千万円の負担が発生することも)
- 高齢化した住民が多く、立ち退きに消極的
- 再建築不可・容積率超過などの法的制約
3. 建て替えが進んでいる例
- 大規模再開発地区:渋谷(スクランブルスクエアなど)、品川・田町(高輪ゲートウェイ駅周辺)、池袋、虎ノ門、日本橋など
- マンション建て替え事例:杉並区「高井戸西住宅」、世田谷区「経堂団地」などは成功例