片頭痛

片頭痛とは

日本における片頭痛の潜在的な患者さんは約840万人程度と言われています。 症状は、頭の片側(時に両側)にズキンズキンと脈打つような強い痛みである拍動性頭痛を感じ、月に1~2回、多い人では週に1~2回発作的に起こり、数時間から3日間ほど続きます。片頭痛を誘発しうる因子が数多く同定されており、具体的には以下のものがあります。

赤ワインの摂取
食事を抜く
過剰な求心性刺激(例,閃光,強い匂い)
天候の変化
睡眠不足
ストレス
ホルモン因子,特に月経
特定の食物

軽度から中等度の頭痛

NSAIDまたはアセトアミノフェンを用いることが多いですが、他の薬剤グループによる治療も検討したほうが良いでしょう。

重度の頭痛の場合

軽度の頭痛から他のことができなくなるほどの片頭痛に進展する場合,または発作が開始時から重度の場合,トリプタン製剤が用いられます。

デパケン(一般名:バルプロ酸ナトリウム)による片頭痛治療

デパケンは、脳内の抑制性神経伝達物質γ-アミノ酪酸(GABA)濃度を上昇させるほか、ドパミン濃度を上昇、セロトニン代謝を促進し、脳内の抑制系を活性化させ、GABA 神経伝達促進作用が片頭痛を抑制していると考えられています。痛み止めとは異なる片頭痛治療です。