男性更年期障害(LOH症候群:加齢性腺機能低下症)

加齢などによりテストステロンが低下することにより生殖能力の低下のみならず精神症状を含めた全身的な症状が認められます。インスリン感受性が悪化しメタボリック症候群を発現しやすくなり、2型糖尿病患者に高頻度で見られ、骨粗鬆症、心血管疾患、内臓脂肪の増加、耐糖能異常、高脂血症のリスクが増加することが知られています。特に20代から40代でテストステロンが低い場合は、2型糖尿病、メタボリック症候群のリスクが増大します。

LOH症候群の症状および徴候
・リビドー(性欲)と勃起能の質と頻度、とりわけ夜間睡眠時勃起の減退
・知的活動、認知力、見当識の低下および疲労感、抑うつ、短気などに伴う気分変調
・睡眠障害
・筋容量と筋力低下による除脂肪体重の減少
・内臓脂肪の増加
・体毛と皮膚の変化
・骨減少症と骨粗鬆症に伴う骨塩量の低下と骨折のリスク増加

症状

精神症状
集中力の低下、無気力、不安感、頭のもやもや感、イライラ感、うつ、疲労感、不眠、記憶力の低下

身体症状
不眠、精力低下、多汗、勃起障害・性機能低下、筋力低下、筋肉痛、ほてり、発汗、頭痛、めまい、耳鳴り、頻尿、Morning erectionの消失

治療
男性ホルモンの補充